その場で考えるアウトライン:「捨てられない本」

週に1回、実家の片づけを手伝いに行っている。父が他界した後、母がひとりで住んでいる家だ。 モノが多すぎる、いらないものは捨てないと。心の底からそう思い、その結果母にもつい強く言ってしまう(そして落ち込む)。 この間は、大量の不要本をブックオフ…

『アウトライン・プロセッシングLIFE』について(5) 合理的でない実用書

『アウトライン・プロセッシングLIFE』についての話、そのご。 倉下忠憲さんのメルマガ「Weekly R-style Magazine」(以下WRM)の404号(先週号ですね)で、『アウトライン・プロセッシングLIFE』を特集的に取り上げていただきました。 前週に予告されていた…

『カフェパウゼで法学を』の読後感

献本いただいた『カフェパウゼで法学を』(以下「本書」)を読んだ。 ぼくはぜんぜんアカデミックな人間ではないし、まして法学に関しては完全な素人なので、本書を「書評」することはできないけれど、いくつかのとてもポジティブな「感想」が浮かんできた。…

たぬきと存在

幼稚園に通っていた頃、「家でたぬきを飼っている」と主張して先生に怒られたことがある。みんなの前で「嘘はよくないわね」というようなことを言われた。 ぼくは嘘などついていなかった。ぼくの家では「たぬき」という名前の猫を飼っていたのだ。 ■ 家に帰…

『アウトライン・プロセッシングLIFE』について(4) レベルアップと収束

『アウトライン・プロセッシングLIFE』についての話、そのよん。 前々回の記事で、『アウトライン・プロセッシングLIFE』がマンダラートから受けた影響について書いたんですが、今回はアウトライン・プロセッシング全般についてマンダラートから受けた影響の…

『アウトライン・プロセッシングLIFE』について(3) 割り込みへの対処の話

新刊『アウトライン・プロセッシングLIFE』についての話、そのさん。 本書の「実用サイド」のハイライトのひとつが、DAYSのアウトラインの上で優先順位を常に更新しながら「割り込み」に対処するところです。 後半では「それだけじゃ足りないよね」という話…

『アウトライン・プロセッシングLIFE』について(2) マンダラートの影響

新刊『アウトライン・プロセッシングLIFE』についての話、そのに。 Twitterである方に指摘されたのですが(そして一撃で見抜かれたことに驚いたのですが)、本書には出発点となったブログ記事があります。 こぼれ落ちていくもの、五感を使うこと、ネガティブ…

『アウトライン・プロセッシングLIFE』について(1) 過程の物語

新刊『アウトライン・プロセッシングLIFE』についての話、そのいち。 ■ 本書はいちおう「実用書」の体裁を取っています。 もちろん、アウトライン・プロセッシングについての実用書ではあるんですが、実用書の意味がその対象について最短距離で説明するとい…

『アウトライン・プロセッシングLIFE』出版しました

こちらでの告知が遅れてしまいましたが、新刊のお知らせです。 タイトルは『アウトライン・プロセッシングLIFE 〜アウトライナーで書く「生活」と「人生」』。KDPによるセルフ・パブリッシングです。 ランディングページはこちら Amazonの商品ページはこちら…

道具と方法論を持たなかった父の断片への敬意

父の遺品を整理していて、父が膨大な量の文章を書き残していたことを知る。 正確にいうと、文章というよりも文章の断片。書こうとした論文の原稿、書こうとした本の原稿、やろうとした翻訳の原稿、まとめようとした考察の原稿、その下書き、メモや覚え書き、…