『英語が身につくちいさなノート術』について

献本いただいたMarieさんの新刊『英語が身につくちいさなノート術』を読む。

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章立てはこんな感じ。

CHAPTER1 必ず続けられる学習計画ができるノート
CHAPTER2 挫折せずに1冊のテキストを最後までやり切れるノート
CHAPTER3 深く記憶に残る単語ノート
CHAPTER4 書く・書く・話す力を同時に身につけるノート
CHAPTER5 大量に英語を読み続けるためのリーディングノート
CHAPTER6 ちいさなノート術を支えるちいさな文具

ぼくは英語(というか語学)学習を体系的にやった経験も予定もないので、そういう意味では読者対象から外れてるのだが、それでも最初から最後まで楽しく読めたし、不思議なことに読んだ後に何か(英語じゃんなくても)勉強したい気持ちになった。これってけっこう大事なことだと思う。

英語(語学)学習者でなくても楽しめた大きな理由は、本書の内容の多くが実は英語を超えた汎用的な内容になってるから。

特にCHAPTER1とCHAPTER2(そして6も)がそうなのだが、より英語学習に特化した他の章も、英語に限らずオトナが「勉強」をする場面でとても参考になる、と思う。

そう、これは「オトナが勉強するためのちいさなノート術」でもあるのだ。

オトナというのは「社会人」と言いかえてもいい。ここでいう「社会人」は「会社員」という意味ではなく「生活と人生と社会での役割に時間を割かなければならない忙しい大人」という意味だ。

もう勉強だけに打ち込むことが許されなくなったオトナが現実的にできる、そして現実的に続けられる勉強のやり方とツール。そしてMarieさん自身の経験に裏打ちされたそれには、とても説得力がある。だから自分もやりたくなるし、できると感じさせてくれる。

細かいところでいうとバレットジャーナルの話が出てきたり、タスクシュート的成分(?)がちょっと入っていたり、(ぼくが思う意味での)アウトライン・プロセッシングにも通じる考え方が出てきたりもして、そのたびにふふっとしながら読んだ。