ごりゅごさんとの共著『アウトライン・プロセッシング対談』発売中です

諸事情で少し遅くなってしまいましたが、新刊の告知です。

タイトルは『アウトライン・プロセッシング対談』

f:id:takwordpiece:20191018213559j:plain

五藤隆介(ごりゅご)さんとの共著です。純粋な「共著」は自分史上はじめてです。

ごりゅごさんのポッドキャスト「ごりゅごCast」に3回にわたって呼んでいただき、アウトライナーとアウトライン・プロセッシングについて対談したのを文章化したものです。主にごりゅごさんのインタビューにTak.が答える形になっています。

本書は大きく3部構成になっています(各パートがポッドキャスト1回分です)。

  • Part 1 アウトライン・プロセッシング入門編
  • Part 2 WorkFlowyとWordの両方があるおかげで長い文章が書ける
  • Part 3 Wordに移行するのはどのタイミングが最適なのか

Part 1ではアウトライナーとアウトライン・プロセッシングの考え方について『アウトライン・プロセッシング入門』『アウトライン・プロセッシングLIFE』を振り返りつつ、ごりゅごさんからの質問に答える内容になっています。

Part 2とPart 3は、アウトライナーで文章を書くことについてです。長文作成用アウトライナーとしてのWordの使い方、WorkFlowyやDynalistなどの専用アウトライナーとの使い分けについて、けっこう突っ込んだことを話しています。

ごりゅごさんが『理系の料理』を書くときにWorkFlowyを使おうとしたけれど途中からうまくいかなくなったという話から始まるのですが、これはけっこう深い話です。

長文を書くときの具体的なアウトライナーの使い方、特にWordのアウトラインモードの活かし方は今までの自分の本ではあまり触れられていなかった部分で、実は書きかけの『アウトライン・プロセッシング長文(仮)』の内容にも少し踏み込んでいます。

倉下忠憲さんがこのあたりに関わる話を書評で書いてくださっています。

【書評】『アウトライン・プロセッシング対談』 – R-style

特に話すつもりじゃなかった話が、ごりゅごさんと話してるうちにずるずる出てきたわけです。こういうところは、対談本という形式の面白さかもしれません。

ポッドキャストを元にしてはいますが、読みやすくて実用書として役に立つものにしたいということで、かなりの加筆修正を行なっています。なので必ずしもポッドキャストで話したままではありません(ごりゅごCastのアーカイブに残っているので、時間と興味のある人は比べてみよう)。

ポッドキャストでの会話だけではイメージし辛かったであろう部分については新たにスクリーンショットも追加しています。

そんなわけで、アウトライナーを使う人、特にある程度(まとまった)文章を書く機会のある人は、新しい発見があるかもしれません。Kindle Unlimitedに登録している方であれば無料で読めます。

前例も経験もないやり方なのでいろいろと試行錯誤が多かったわけですが、作業・役割分担についてはなんとなく「それぞれが得意なことを自主的にやる」感じで自然にでき上がっていきました。

企画はほぼ同時に両者で思いついてお互いに声をかけた感じです(そのあたりについて書かれた「はじめに」の全文をAmazonの概要欄で公開しています)。

大きな分担としては、そもそもの場所と機会(ポッドキャスト)を提供し、インタビューをしてくれたのがごりゅごさん。その結果をリライト・編集して原稿を作り、EPUB化して本の体裁を整えたのがTak.ということになります。

といっても途中経過はけっこう頻繁に共有しつつオンラインで(音声)打ち合わせをしてるので、ごりゅごさんの意見を反映しながら全体の内容は変わっていきました。やはりひとりで作っていたらこうはならなかったという部分は多々あります。

最後にデザイナーでありごりゅごさんの奥さまであるはるな(五藤晴菜)さんに、素晴らしい表紙を作っていただきました。

個人的には今年のテーマが「人と仕事をすること」なのですが、その中のひとつとしてとても良い仕事になったのではないかと思います。

ごりゅごさん側から見た場合、長く続けて蓄積しているポッドキャストを書籍化するというプロジェクトのひとつということのようです。そのあたり、ごりゅごCastでおふたりが話してます。はるなさんの表紙の話もでてくるよ。

アウトライン・プロセッシング対談 本ができるまでの過程や表紙作成時のコツなど 339 by ごりゅごcast