1
魅力的な目次というものがある。
本の目次の話だ。
目次が魅力的な本に出会うと単純にうれしくなる。
人生が少し豊かになったような気持ちになる。
2
単にコンテンツのガイドというだけでなく、ひとつのメッセージを帯びた作品のようになっている目次。
上と下、右と左を何度も行き来して行き着いた結果であることが感じられるような目次。
3
どれほど事前に考えても、魅力的な目次を「先に作る」ことはできない。
たとえ作ったとしても、内容はその通りにはならない。
目次は内容と同時に作られ、同時にでき上がるからだ。
4
「目次」として完成する前のそれを「アウトライン」という。