おもねり

地位とか権力みたいなものを持つ相手に対しては必要以上に言いたいことを言ってしまって後で困ることが多いのだが(コドモみたい恥ずかしい直したい)、地位や権力を振りかざすわけでもない暴力的でもない悪意もない真っ当な人に対して、まさにその理由から相手におもねるような選択をしてしまうことがある。

「この人は地位や権力を振りかざすわけでもなく暴力的でもなく悪意もない真っ当な人だから」と思ったとき、無意識にそうしてしまう。特定の状況下で。そういう自覚が確かにある。

あるいは、おもねるような選択をする免罪符として「この人は地位や権力を振りかざすわけでもなく暴力的でもなく悪意もない真っ当な人だから」と自分に言い聞かせているのか。

とにかく、そのあたりに自分の弱点がある。このことを見抜き、かつ指摘してきた人は妻ひとりしかいない。他にも見抜いていた人がもしいれば、そしてその人が地位や権力を振りかざすわけでもなく暴力的でもなく悪意もない真っ当な人を演じることに長けていれば、ぼくのことを容易に操作できたはずだ。

というところまで考えた。