名前をつけない上位階層

この一年の自分にいろいろと思いを馳せたりしないこともないのだが、「目標」とか「夢」とか、そういう名前のつく立派なものではなく、リアルに感じるのはいつも、小さくて漠然としたイメージの集合体だ。

たとえば
もっと音楽を聴くことだったり、
もっと笑うことだったり、
もっとゆっくり動くことだったり、
もっと仕事に関して人に会うことだったり、
もっと断片を重視することだったり、
カタチにしようとしないことだったり、
小さくアウトプットすることだったり、
ひとつずつ捨てていくことだったり、
コーヒーは一日一杯にすることだったり。

そんな、何が重要なのかうまく説明できない断片的なイメージのコラージュから、ボトムアップ的に浮かび上がってくるようなもの(アウトライン・プロセッシング的に言えばそれらのイメージの「上位階層」)。

それは「目標」とか「夢」とか、そういうものに近い役割を果たすかもしれない何かだけど、安易に名前はつけないようにしたい。

名づけた瞬間に変質してしまうものがある。ついうっかり「達成」しようしたり、「管理」したりしてしまいそうだ。

今まで思いついた名前で唯一近いのは「羅針盤」かもしれない。