2021-01-01から1年間の記事一覧
人生の時間は有限だから、重要でないことをやっている時間はない。 では、今目の前にある選択肢は重要なのか重要でないのか。どうすればそれがわかるだろうか。 たとえばミッションステートメントと呼ばれるものはそのためにある。きっと誰も真剣に受け止め…
このブログには「Diary」というカテゴリがあって、もちろんそれは「日記」を意味しているのだが、実際の「日記」が書かれることはまずない。 単なる「日記」をブログに上げることは、昨今なぜか抵抗がある。あるいは何者かによって抵抗を感じるような印象を…
アウトライナーがもっとも適しているのは「動いている」情報を扱う用途だ。現在進行形、あるいは未来形の情報と言ってもいい。 今書かれつつある文章。これから書こうと思っている文章。今考えつつあること。これから考えようと思っていること。今生きつつあ…
これだけしつこくアウトライナーについて書いてる人はそんなにたくさんはいないとは思うのだけど、アウトライナーについてまだ書くことはあるだろうか。 WorkFlowyという、現代的なウェブブラウザさえあれば使える本格的なプロセス型アウトライナーが登場し…
年齢を重ねた筋肉痛の話ではなく。 学生の頃、何度も深夜に入り浸っていた実家最寄駅近くのミスタードーナツ。当時は午前2時までの営業だったと思う(入り浸る場所がミスタードーナツというあたりがいかにも自分らしい)。 レポートを書いたり試験勉強したよ…
この記事は『書くためのアウトライン・プロセッシング』で「未使用」に落ちた(最終的に使われなかった)ピースを元にしています。 以下のツイートからアイデアをいただきました(「プリントアウトチェックのテクニック」分ですね)。ありがとうございます。…
子供と大人の中間くらいの年の頃、ある件について父から「男の約束だぞ」と言われたその響きがどうにも居心地悪くて返事をしなかったことがあった。 それは家族の事情に関連したかなり重要な件について父と率直に話し合った後のことで、その結論自体に異論は…
修士課程にいた頃、週1回の研究会の後によく二人で飲んでいたFくんという人がいた。 年は少し下。研究会に来ていた他の研究室の後輩、みたいな関係だったと思う。ちなみによく二人で飲んでいたとさらっと書いたけど、ぼくが人と積極的に飲みに行くというのは…
こちらのツイートを拝見しての記事。 なお、ズームによってコンテキストを一時的に断つことの効能は、Tak.さんの本で明確に示されていると思います。《ついついその要素をすべて使いたくなってしまう》のを防ぐこと。『書くためのアウトライン・プロセッシン…
カフェに一時間半ほど座ってノートを開き、ペンでいろいろと書きながら考え事をする。 手書きのフリーライティング。 あれこれと考えを巡らせる類いのことは、家の机よりもいつも作業をするコワーキングスペースよりもこういう場所がいい。 自分の存在が流動…
『書くためのアウトライン・プロセッシング』では、アウトライナーの機能を生かして発想を引き出し、文章へと変換する技術とプロセスについて書いています。 でも考えてみれば、わたしたちが文章を書くシチュエーションの多くでは、そういうものを必要としな…
高い熱量と読みやすい/魅力的な文章があればさほど興味のない内容でも読めてしまう。 ■ Aについて知りすぎている人が知りすぎているが故に語れないでいるうちに、Aについて少し知っている人が本を書く、みたいなことがある。 これが悪いことかというと必ず…
「アウトラインプロセッサ(アウトライナー)」と「アイデアプロセッサ」はどう違うのかという話題が昔からあります。 「アイデアプロセッサ」はそもそも最初のアウトライナーであるThinkTankのキャッチフレーズとして使われた言葉なので、当初から同じもの…
『書くためのアウトライン・プロセッシング』で 書きたいと思っていたことのひとつが 「シェイクはどうやって終わるのか」ということです。 「シェイク」はTak.のアウトライナー本を読んでくださっている方ならおなじみ、自由なアウトライン・プロセッシング…
発想はリニアではない。 思いもリニアではない。 時間はリニアである。 わたしたちは時間の中に生きている。 だから発想を伝える文章はリニアになる。 思いを実現する行動もリニアになる。 多くの苦労がノンリニアとリニアの変換に関わっている。 そこでアウ…
告知が遅れてしまいましたが、新刊『書くためのアウトライン・プロセッシング』が発売されております。KDPによるセルフパブリッシングの電子書籍、Kindle Unlimited対象です。 ■ タイトル通り、『アウトライン・プロセッシング入門』、『アウトライン・プロ…
倉下忠憲さんの新刊『すべてはノートからはじまる』が出た。発売一週間で重版も決まり、大変好評なようだ。 倉下さんのポッドキャスト「うちあわせCast」(Tak.はここに準レギュラー的に出演しています)で執筆経過をずっと聞いていたので、感慨深いものがあ…
ブログのタイトルをつけることも苦手だし、Evernoteのノートにタイトルをつけるのも苦手。そして何よりも概念(コンセプト、アイデア)に名前をつけることが苦手。 苦手というだけでなく、簡単に名前をつけてしまうことに強い抵抗感がある。 もちろん概念を…
ぼくにとってのアウトライン・プロセッシングは、個人的に抱えている問題と表裏一体なところがある。 その問題というのはたとえば 形にしてみるまで自分自身が考えていることがわからないことだったり、 いったん逆方向に進んでそれが逆だということを確認し…
OmniOutlinerで個人的に気に入っている機能のひとつが「グループ化」という機能だ。 初期のアウトライナーの多くが持っていた一方、WorkFlowyやDynalistなど後発のアウトライナーではあまりみられない機能のひとつだ。 以前の記事でこの機能を「麻薬のよう」…
「目から鱗が落ちた」と簡単にいう。 でも、目の鱗はそんなに簡単には落ちない。 簡単に落ちた鱗は簡単に元に戻る。 そのとき「目に鱗が戻った」とは思わない。 落ちるときは意識できても、戻るときは意識できないのだ。 何かの拍子でもう一度鱗が落ちたとき…
前の記事ではOmniOutlinerの出自の話をしたけれど、今回はOmniFocus(主にMac版)の出自の話。 OmniOutlinerの開発元OmniGroupの最大のヒット商品といえばおそらくOmniOutlinerではなくタスク管理アプリOmniFocusの方だと思うのだが、そのOmniFocusが生まれ…
Dynalist はじめてアウトライナーに触れる人にどのアウトライナーを勧めるか問題は、今のところDynalist一択になっている。 現代的なプラウザさえあればMacでもWindowsでもLinuxでも使える。iOSにもAndroidにもアプリがある。 端末間の同期は高速で競合する…
「ひとりで何かをする」ことが好きだし、そうしている人が好き。「みんなで何かをする」ことにはあまり興味がない。 でも「ひとりで何かをしている人たちでいっしょに何かをする」ことは好きだし、そうしている人たちも好き。 「みんなで何かをする」ことと…
結果を出さなきゃ意味がない wordpiece.hatenablog.com ドトールであのときと同じ親子に会った。 駅のホームで「どんなときも結果を出さなきゃ意味がないんだからな」と言っていたお父さんと、口をとがらせて「わかってるよ」と答えていた男の子。 あのとき…
こちらのツイートから始まるスレッドがとても示唆的だった。 私がアウトライナーとイマイチ仲良くなれなかったのは、アウトライナーがリニア的な一本道に情報をまとめ上げていくツールだって印象があったせいで、マインドマップみたいな情報が枝分かれして拡…
休日になると、両隣から掃除機をかける音が聞こえる。 ■ 一方の隣はもう20年以上ひとりで住んでる男性。マンションの中ではうちの次に古い住人。たまに顔を合わせると(朝ごみを出すときか、夕方帰ってきたときが多い)、ちょっと会話したりもする。 名前は…
去年の年末に、ここ数年変っていなかった「CLEAR」の内容を大きく変えた。 CLEARというのは、個人的にタスク管理アプリ兼メモアプリ兼プロジェクト管理アプリ兼日記……みたいな使い方をしているアウトラインのこと。ひと言でいうとライフ(生活と人生)をクリ…
ツールや手法によって自分をサポートすることを恥と考える人が一定数いる。そのことに気づいたときは、かなりの衝撃を受けた。 個人的にはツールや手法によって救われてきたという感覚が強いので非常に不思議に思うし、その感覚は理解できないのだが、とにか…