2019-01-01から1年間の記事一覧

後悔ではない切実な何か、どんな年齢にも当てはまる万能のフレーズ

「今になって、ようやくこれができるようになった」という気持ちになることがある。 そんなことを言っても意味はないし、人生に遅すぎるということはない。それでも、今しているようなことを、今しているようなやり方で、もっと早い時期に、もっと若いときに…

手を動かすことで頭と心が起動する

朝おきてコーヒーをいれたら、まずフリーライティングすることにしている。 不思議なことに、手を動かすと頭と心が動き始める。先に手を動かしたほうがいい。頭が先だと頭でっかちになりがちだし、心が先だと感情の掃きだめみたいになりがちだ。 コーヒーを…

アウトライナーの一日、選択することと考えること

DAYSのアウトラインを開く。 DAYSには今日やることが書き出されている。昨日の夜、お風呂上がりにビールを飲みながら書いた。こういうのは気持ちよく書くのが大事。 ■ 今日は、このリストを上から順に実行していけばいい。とてもシンプル。 予定外のことが起…

普通に親切で、普通にやるべきことをやってくれた

バスの営業所に忘れ物の問い合わせをした。 家に帰ったらけっこう気に入っていたボールペンが見つからず、いろいろ考えるとバスの中で落とした可能性がいちばん高かったのだ。 電話に出た男性に、忘れ物の問い合わせをしたいのですがと伝えた。○○駅から○○駅…

お金から始まるアウトラインの成果

「お金」について考え、「仕事」について考え、「友情」について考え、「孤独」について考えた。(文字通りこの順番で考えた)。 いずれも実にありふれた言葉でありながら、一筋縄ではいかない物ごとばかり。 考えるということは、アウトラインを作るという…

モンブラン

彼女はとても優秀だけど、ちょっと押しが弱くて主張できないところがあるから、そのへんは直さないとねー、と言われていた新入社員のKさんが、客先での打ち合わせ帰りに立ち寄ったドトールで、ひとつだけ残っていたモンブランを頼もうとしていた指導役の先輩…

恋愛のアウトラインからわかること、今は常に変化すること

たとえば、アウトライナーで「恋愛のアウトライン」をつくるとする。 そこには二人の関係がどんなふうに深まり、どんなふうにステージを踏んで発展していくのかが書かれることになる。 もっと露骨に具体的に言えば、何回目のデートでキスをして、何回目のデ…

『書くための名前のない技術 Case 2:Marieさん』発売しました

新刊告知です。 Tak.がゲストの方を招いて「文章の書き方」についてインタビューするシリーズの第2弾、『書くための名前のない技術 Case 2:Marieさん』です。 ■ 今回のゲストは『ちいさなくふうとノート術: ごちゃごちゃの頭を整理して楽しく暮らす私のノー…

ごりゅごさんとの共著『アウトライン・プロセッシング対談』発売中です

諸事情で少し遅くなってしまいましたが、新刊の告知です。 タイトルは『アウトライン・プロセッシング対談』。  五藤隆介(ごりゅご)さんとの共著です。純粋な「共著」は自分史上はじめてです。 ごりゅごさんのポッドキャスト「ごりゅごCast」に3回にわた…

デコード

昔、交差点で信号待ちをしていると(中原街道のどこかの交差点だったと思う。助手席には妻がいた)、目の前の横断歩道をミニチュアダックスフントを連れた中年の夫婦が横断していった。夫婦の印象は「けっこう裕福そう」だったという以外には残っていない。…

書かれる必然性と読まれる必然性

昨日こんなツイートをした。 今は「自分語りは良くないこと」みたいなイメージが強いが、ぼくはたとえ実用書であってもなんらかの形で自分語りを入れることにしているし、読み手としても著者の自分語りが入った本が好きだ。 — Tak. (@takwordpiece) Septembe…

他人の文章を補助線として使う

「何かを書かなければならないけれど書けない」というときにおすすめの方法。 本棚から好きな本を取り出してくる。その中の好きなページを開く。そしてエディタでもアウトライナーでも好きな執筆用のツールを開き、それを書き写していく。いわゆる「写経」と…

枯渇とランダム

意味や目的のある文章ばっかり書いてると、いろいろと枯渇してくる。 意味や目的のある何かは意味や目的のことを特に考えずに書かれたことの中から「結果的に」生まれてくるものだから、意味や目的のある文章ばかり書いていると意味や目的が枯渇してくるのだ…

『書くための名前のない技術 Case1:佐々木正悟さん』発売しました

そんなわけで、電子書籍の新刊です。 今回は新しい試み、Tak.がゲストの方を招いてインタビューする対談形式の本です。そしてシリーズもの。テーマは「文章を書くこと」です。第1弾のゲストはビジネス書作家の佐々木正悟さん。 タイトルはまんま『書くための…

裏で立ち回る

「裏で立ち回る」というのはあんまりいい響きの言葉ではないし、実際「裏で立ち回る」タイプの人は好きではない。というか「私は裏で立ち回る人が好きだ」という人は少ないだろう。 にもかかわらず、ぼくは「裏で立ち回っている」と誤解されたことが一度なら…

メモとタスクとノート

いい考え、あるいは重要な考えが頭に浮かんだとして、それを忘れないようにどこかに書いておく。これは一般的に「メモ」と呼ばれると思う。メモは通常、手帳のメモ欄なりメモアプリなりに書かれる。 でもメモは書きっぱなしでは意味がないとすれば、つまりメ…

どうやったら人を信じられるか深夜会議

どうやったら人を信じられるか(という意味のこと)についてぼくに訊ねた人がいて、そんな難しいことをぼくに聞く方がどうかしてると思うけど。 ■ 人を信じる方法などなく、ただ信じると決めることしかできない。もちろん裏切られることはある。でも、自分だ…

アウトライナーと相談する

悩み事や困りごとがあったら(いろいろあるんだ)、とりあえずアウトライナーを開く。「アウトライナーと相談する」と個人的に呼んでいる。 ■ アウトライナーに項目を立て、困りごとの内容を思いつくまま書き出すのだが、面白いのは5割くらいが書き出すだけ…

怒っていることについてのノート

めずらしく怒りにまかせて攻撃的な(当社比)ツイートをするということをした。あまりいいことではなかったと思っているけど、責任を持つという意味で消さないでおく。 興味があるのは、なぜそんなに腹が立ったのかということだ(気がつくと手の指から血が出…

そんなピンポイントなものだったとしたら

少し前のことだけど、地下街にあるスタバで窓際の席に座って仕事をしていた。窓の外には地下街を行き交う無数の人々。 作業の手を止めてその様子をぼんやりと眺めていたら、ふと何の脈絡もなく「あ、幸せだな」と感じた。 生活と人生(ライフ!)に関わるも…

お前にはできやせん

長い間、自分にとって新しいことだったりハードルが高いことに挑戦したりしようとするときに、頭の中で聞こえる声があった。 「お前にはできやせん」とその声は言う。父の声だ。それは子どもの頃から何かしようとするたびに父からかけられた言葉だった。 「…

『凡人の星になる: 月間10万PVの雑記ブロガーが「凡人」を武器にするまでの七転八倒』(やまま)

やままさんの新刊(処女作!)『凡人の星になる: 月間10万PVの雑記ブロガーが「凡人」を武器にするまでの七転八倒』を読んだ。 ブログというものは、そもそも普通の人=凡人が(も)書くものだとずっと思ってきたから、本書に書かれたやままさんの感覚を個人…

『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』

倉下忠憲さんの新刊『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』を読んだ(ちなみにタイトルが長いので、Twitter等で触れるときにはハッシュタグ「#やるおわ」 で)。 本書の目次は以下の通り。 第1章 タスク管理について第2章 タスク管理とは何か…

『英語が身につくちいさなノート術』について

献本いただいたMarieさんの新刊『英語が身につくちいさなノート術』を読む。 章立てはこんな感じ。 CHAPTER1 必ず続けられる学習計画ができるノートCHAPTER2 挫折せずに1冊のテキストを最後までやり切れるノートCHAPTER3 深く記憶に残る単語ノートCHAPTER4 …

名古屋でアウトライナーのセミナーやります

イベントの告知です。 ごりゅごさん(@goryugo)にお招きいただき(ありがとうございます)、3月9日に名古屋でアウトライナーのセミナーをやります。 タイトルは「アウトライン・プロセッシング入門セミナー:アウトライナーで文章を書き、考える技術」。たっ…

落ちることと落とすこと

目の前に好ましいことや、楽しそうなことや、役に立ちそうなことや、やった方が良さそうなことや、やらなきゃならないことや、責任を負っていることがある。 それらは、わたしたちの関与を要求している。だから関与する。つまり、自分の時間の中にそれらを組…

アウトライン・プロセッシングの思想(みたいなもの)2019

アウトラインどおりには書けない。 アウトラインどおりに書けなくていい。 アウトラインどおりに書いてはいけない。 アウトラインは書いたことの後にできる。 アウトラインは変化する。 アウトラインはゴールではなくスタートである。 アウトラインは目次で…